Depth Map Shadow で影がジャギジャギします。
影が落ちないときは
Maya FAQ:影(シャドウ)が落ちません
を参照してください。
■影の基本 Depth Map ShadowとRaytrace Shadow
Depth Map Shadow
Raytrace Shadow
上図のように
Depth Map Shadowは透明なオブジェクトも不透明なオブジェクトも同じ濃さの影が落ちます。
Raytrace Shadowは透明なオブジェクトの透明度に応じた影が落ちます。
透明なオブジェクトの影を正確に計算する必要が無い限り、
Depth Map Shadowをお勧めします。
きれいにぼけた影をレンダリングするとき、Depth Map Shadowのほうが断然速いからです。
■Depth Map Shadowのアトリビュートの設定
Depth Map Shadowをきれいにぼかしてレンダリングするためには
以下のアトリビュートの設定が必要です。
これらのアトリビュートの値が適切でないと影がジャギジャギになります。
Resolution 投影された影のぼけ幅
Filter Size 投影された影のぼかし具合
Bais オブジェクト自身の影(陰)のぼかし具合
Use Mid Dist ONをお勧めします
Use Auto Focus ONをお勧めします
以下、各アトリビュートの値を変えてレンダリングしたサンプルを示しますが、
決して推奨値を示している訳ではありません。
この値はオブジェクトのスケールと関係するため、個々のシーンごとに調整してください。
Resolution 512
Filter Size 1
Bais 0.001
投影された影、オブジェクトの影(陰)ともジャギジャギしています。
Resolution 1024
Filter Size 1
Bais 0.001
投影された影のぼけ具合が小さくなりました。
Resolution 2048
Filter Size 1
Bais 0.001
投影された影のぼけ具合が、さらに小さくなりました。
Resolution 2048
Filter Size 2
Bais 0.001
投影された影のぼけ幅が広がり、ジャギジャギが消えました。
Resolution 2048
Filter Size 2
Bais 0.01
オブジェクトの影(陰)がぼかされました。
Resolution 2048
Filter Size 2
Bais 0.1
オブジェクトの影(陰)が、さらにぼかされましたが、
投影された影がオブジェクトから離れて不自然になりました。
今回のサンプルは上図のように、スケールでかなり小さくして、わざとジャギジャギを
発生させています。
初期設定のスケール単位で適度な大きさのモデリングだと、
Resolution は初期設定の512前後で、きれいにぼけた影がでると思います。
Resolution, Filter Size, Baisは、どれも値が大きい程レンダリング時間が長くなるので、
必要以上に大きな値は設定しないようにします。