Learning Maya | Rendering 日本語版
レンダリングに関して、マテリアル、ライティング、カメラ、レイトレーシング、mental rayの
説明がされていますが、全体に内容が浅く、特別レンダリングに特化した印象がありません。
普通の一般的なマニュアルからレンダリング関係の記述部分を集めた、そんな感じを受けてしまいます。
デプスマップシャドウの実例と原理について、比較的多くの紙面が割かれており、
これは参考になりますが、なんとも、バランスの悪い構成だという印象も受けます。
Rendering、と銘打っているのですから、レイトレーシングとmental rayについてもっと
紙面を割いてほしいと感じました。
特にmental rayに関しては、いくつか例題が載っていますが、説明が通り一遍の、
個々のアトリビュートの説明だけで、不満が残りますし、
何よりもその例題でレンダリングされる画像のクォリティーの低さには
がっかりしてしまいます。
Learning Mayaシリーズすべてに言える欠点ですが、その機能が設計された考え方、
なぜそのような機能があるのか、といった原理原則の説明が非常に少ないことです。
オフィシャルのマニュアルなのですから、そういった俯瞰的な説明をぜひ充実させて
ほしいものです。