ポリゴンメッシュの分離、抽出、結合について説明する。
英語インターフェース版はこちらをご覧ください。
Maya チュートリアル:ポリゴンモデリングその④:ポリゴンメッシュの操作
■ポリゴンメッシュ(ポリゴンオブジェクト)とは
ポリゴンメッシュとは、オブジェクトモードで選択される
ポリゴンモデルの単位である。
フェースが連続しているか、していないかは、関係ない。
(NURBSオブジェクトはポリゴンと違い、必ずサーフェスが連続している)
なお、マニュアルでは、ポリンゴンオブジェクトという言葉も使われており、
「ポリゴンのオブジェクト」なので、こちらの方がわかりやすいが、
使われている頻度が「ポリゴンメッシュ」の方が多く、Mayaのバージョン8.5以降
メニューの名称も「メッシュ」という言葉が使われているので、
ここでは、「ポリゴンメッシュ」で統一する。
ポリゴンオブジェクトとポリゴンメッシュは同じ意味である。
上図はポリゴンメッシュの例である。
A は、フェースが連続し、境界エッジを持たない、ポリゴンメッシュである。
B は、フェースが連続し、境界エッジを持つ、ポリゴンメッシュである。
C は、フェースが連続せず、境界エッジを持つ、ポリゴンメッシュである。
D は、フェースが連続せず、境界エッジを持たない、ポリゴンメッシュである。
Mayaでは、ポリゴンメッシュのフェースの連続したものを
シェル(Shell)と呼んでいる。
■ポリゴンメッシュの分離
上図のように、2つ以上のシェルを持つポリゴンメッシュに対し、
メッシュ > 分離
を実行する。
上図が分離コマンドの実行結果である。
2つのシェルが2つのポリゴンメッシュに分離された。
transform1 はコマンドのヒストリーであり、
編集 > 種類ごとに削除 > ヒストリ
でオブジェクトのヒストリーを削除すると、削除される。
また、直接transform1を削除すると、ヒストリーが
削除される。
シェルがひとつしかないポリゴンメッシュに分離コマンドを
実行すると、エラーになる。
■ポリゴンメッシュの抽出
ポリゴンメッシュのフェースを選び、
メッシュ > 抽出
を実行する。
抽出したフェースの分離 オプションをオン(デフォルト)にすると、
抽出されたフェースは別のポリゴンメッシュに分離される。
(シェルの全てのフェースを選んで実行すると、分離コマンドを実行したのと
同じ結果になる)
オフにすると、同一ポリゴンメッシュの別フェースになる。
メッシュの編集 > フェースの一体性の維持
がオンになっていると、抽出されたフェースは一つになる。
オフだと、全てのフェースがばらばらになる。
上図が抽出コマンドの実行結果である。
transform1 はコマンドのヒストリーであり、
編集 > 種類ごとに削除 > ヒストリ
でオブジェクトのヒストリーを削除すると、削除される。
また、直接transform1を削除すると、ヒストリーが
削除される。
■ポリゴンメッシュの統合
2つ以上のポリゴンメッシュを選び
メッシュ > 結合
で1つのポリゴンメッシュに統合する。
上図が結合コマンドの実行結果である。
transform1, transform2 はコマンドのヒストリーであり、
編集 > 種類ごとに削除 > ヒストリ
でオブジェクトのヒストリーを削除すると、削除される。
また、直接transform1, transform2 を削除すると
ポリゴンメッシュが削除されるので、先にヒストリーを削除しておく。
English article
Maya tutorials: polygon modeling (2) operation of the polygon mesh